最初の心の壁、借金残高のリスト作り




今回の話題に入る前に、私たちの借金についておさらいします。

  ******* おさらい 私たちの借金の概要と近況 *******

私の両親は20年以上の借金返済を続けていました。

借金整理に着手した2007年10月時点の借金は、
693万円(17件)です。

私は、両親の借金の一部(150万円)の連帯保証人でした。
さらに両親の借金返済の立替えに150万円以上使いました。

両親は共働きで、二人とも地方の一般的なサラリーマンです。
月収は二人合わせても手取りで30万円程度です。

借金整理に入り、借金を適正な金利で再計算したところ、
借金は693万円から120万円程度まで圧縮され、
さらに1000万円を超える過払い金があることが判明しました。
(借金整理は専門家に依頼しています。)

現在、過払い金返還の交渉など、借金整理は進行中です。
一部過払い金の和解が済み、残債のメドが立ち、700万円の借金は消えました。
一部の過払い金返還については、訴訟も行います。

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さて、今回の話題は、借金整理を決意して、最初にする
「借金残高のリスト作り」です。


気持ちが沈みがちな「借金残高のリスト作り」を取り上げます。


借金整理が順調にいっている私の両親も、私も夫も、
借金が消えた今だからこそ、安心して、気持ちにゆとりも出てきましたが、
借金整理を決意して間もない頃は、不安で眠れないこともありました。


借金の当事者である両親の気持ちが一番沈んだのは、
一番最初の作業である、借金残高の全体額を把握するための
リストを作ったときです。


両親を説得し、励ます立場の私としても、辛い時期でした。


借金返済に一生懸命のときは、意外かもしれませんが、
両親ともに、借金の全体像をきちんと把握していませんでした。


借金がすごく大きいからこそ、借金の全体を知ろうとする行為は、
ものすごい不安に襲われる作業だからです。


でも、借金の全体像を知らなければ、何も始まりません。


両親を励ましながらも、借金残高のリスト作りを進めていきました。


作業が進んで、リストに業者毎の借金の残高が書き込まれていきました。


15万円、50万円、78万円、44万円、48万円、88万円、・・・
次々にリストに書き込まれる借金残高!


この書き込まれる借金残高が増えていくのに伴って、
両親と私の不安はどんどん高まっていきました。


その不安のせいで、書類を調べる手は、ときどき止まりがちになりました。


つのる不安を抑えつつ、作成した借金残高のリストは、合計693万円!
二人あわせて手取り月収30万円程度の両親にとって、途方もない金額でした。


このリストが完成したときが、
きっと両親の気持ちが最も落ち込んだときです。


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この気が重くなるリスト作りの経験から、借金整理を進めるうえで、
気持ちが途中で折れないための工夫を一つ身につけました。


それは、「3年後の生活」をイメージすること!
そして、「3年後の生活」のイメージを、いつも心がけることです。


借金整理では、任意整理であろうが、自己破産であろうが、
まじめに頑張れば、ほとんどの場合、3年以内で片付くといわれています。


ですので、気持ちをポジティブに保つために、
「3年後の借金のない生活」をイメージすることを心がけるのです。


借金が無くなり、催促の電話がこない生活は、どんな気分でしょうね。
次の返済期日に頭を悩ませなくていい生活は、どんな気分でしょうね。
想像してみましょう!


そうやって、借金が無くなったときの生活をイメージします。


借金整理に着手してから「3年後に実現する生活」として「借金のない生活」
をイメージすることは、借金整理を進めるうえで、気持ちの力となります。


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借金整理で気になることの一つに、人との関係があります。


借金整理を考えたとき、
保証人や、連帯保証人、お金を借りる際にお世話になった人達などの顔が
思い浮かぶことでしょうね。


借金整理をきっかけに、縁が切れる人もいるかもしれません。
借金整理のせいで、関係がギクシャクする人もいるかもしれません。


でもその一方で、借金整理をしても、
それまでと変らないお付き合いができる人達は、たくさんいます。


借金整理で「迷惑かけたり」「気まずくなったり」する人のことばかり考えずに、
借金整理後も変らずお付き合いしている人たちとの、
変らない関係をよりたくさんイメージすることも大切です。


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私の両親の場合、借金返済期間が長かったこともあり、
過払い金が大きく、結果的には3年もかからずに、あっという間に、
借金は無くなりました。


でも、一番最初の借金残高のリストを作成している時点では、
借金整理でどういう結果が待っているのか分かりませんでした。


そして、結果が分からないから、大きな不安と向き合いました。
例えば、自己破産しか手がないかも?
自己破産になるとどうなっちゃうの?・・・


そんな不安が大きいときほど、
遅くとも3年後には実現するであろう、
「借金が無い生活」をイメージする事は、心の支えになります。


「いつまで続くか分からない借金返済を続けるよりも、
 借金整理で、3年後には借金のない生活を手に入れたい。」
この思いが、私の両親と、私と夫の心の支えとなったのでした。

ということで、まずは、借金残高のリストづくりをはじめましょう。

  ******* (参考) 借金残高のリスト作り *******


借金残高のリストは、現状を把握するうえで重要です。
しかも、専門家に相談する場合にも必要になります。必ず作成しましょう。


リストに盛り込む項目は、
「業者名」、「現在の債務残高」、「取引開始時期(だいたいでOK)」です。
その他、業者の「住所」や「電話番号」も調べておくといいですね。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。m(_"_)m



借金整理メルマガより

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