最初の心の壁、借金残高リスト作りでの注意



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◆   借金700万円が消えた!心の壁を乗り越え、借金整理
◇                        2008年 1月 5日
◇◇        ■最初の心の壁、借金残高リスト作りでの注意■
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こんにちは。とある寒い地方に住む2児の母・さよ子です。


お正月はいかがだったでしょうか?そろそろ仕事始めですね。
楽しい時間はあっという間に終わってしまいますね。


今年の正月は、我が家にサプライズがありました!

私の両親が、 初めて 孫(私の息子と娘)に、「お年玉」をくれました!
借金生活の頃からは想像もできないことで、ビックリしました。


私自身、これまで両親から「お年玉」をもらった事がなかったですからね!


孫にくれた「お年玉」を見て、
両親の借金が「終わったんだなぁ」と改めて実感しました。

  ******* おさらい 私たちの借金の概要と近況 *******

私の両親は20年以上の借金返済を続けていました。

借金整理に着手した2007年10月時点の借金は、
693万円(17件)です。

私は、両親の借金の一部(150万円)の連帯保証人でした。
さらに両親の借金返済の立替えに150万円以上使いました。

両親は共働きで、二人とも地方の一般的なサラリーマンです。
月収は二人合わせても手取りで30万円程度です。

借金整理に入り、借金を適正な金利で再計算したところ、
借金は693万円から120万円程度まで圧縮され、
さらに1000万円を超える過払い金があることが判明しました。
(借金整理は専門家に依頼しています。)

現在、過払い金返還の交渉など、借金整理は進行中です。
一部過払い金の和解が済み、残債のメドが立ち、700万円の借金は消えました。
一部の過払い金返還については、訴訟も行います。

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さて、今回は前回の続きです。


前回は、気持ちが沈みがちな、「借金残高のリスト作り」について書きました。


「借金残高のリスト作り」は何かと、ストレスの多い作業です。
気持ちが折れないように、気持ちを維持するための工夫について前回書きました。
(前回の内容はホームページ(http://shakkin.asykow.com/)を参照)

  ********** 全部!をリストに! **********


今回は、「借金残高のリスト」作りを通じて気をつけたいことを書きます。


「借金残高のリスト」作りで一番大切なのは、
「全てをリストに書く」ということです。これに尽きます!


「隠さない」、「別扱いしない」ということが大事です。


私は、私の両親の「借金残高のリスト」作りに立ち会いましたが、
父がリストに挙げようとしない借金が、結構ありました。


両親が作ったリストには、抜け落ちている借金が多々ありました。
私が「○○したときの借金は?」と具体的に両親に問いかけることで、
記載漏れが分かり、リストに追加した借金が幾つかありました。


両親がリストに記載しなかった理由としてあげたのは、例えば・・・
「ここは最近借りたばかりだから」「この借金はもう少しで終わるから」
「ここは会社の仕事でお付き合いがあるから」「ここの借金は残高が少ないから」
「ここは苦しいときに助けてもらったから」・・・・


その都度、私は「全部!」をリストアップするように、
両親に口酸っぱく言いました。
そして、「全て」の借金について「借金残高のリスト」を作りました。


「借金残高のリスト」が出来上がると、総額693万円という
私にとっても両親にとってもショッキングな数字となりました。


ちなみに、最初に両親に借金の総額を尋ねたときは、300万円程度と言って、
言葉を濁していたのですが、リストにするとその倍以上の金額だったのです。

  **********  ストレスが原因  **********


「借金残高のリスト」作りで、
どうして、「全て」をリストにする事が難しいのでしょうか?


それは、借金の全貌を知る事が、ものすごいストレスだからです。
借金の全貌を知ること、知ろうとする事は、非常に不安をかき立てます。


借金の全貌を知ることよりも、
苦しくても何とか回っている返済生活を続けることのほうが、
心理的には楽なのでしょう。


複数の業者からお金を借りている場合、
幾つかの借金では残高が減っているところもあります。


その個別の印象だけで「借金は減っていて、順調なんだ」
と思い込んでいるようです。

もしくは、借金全体の減り具合については
考えないようにしているようです。


私の両親の場合では、借金の全体額を把握していないのに、
幾つかの業者の借金残高が減っていることが心の支えとなって、
借金返済を続けていたようでした。

  ********** 全部!をリストに! **********


借金の総額を知らなければ、
「このまま返済を続けても、借金が解決するのか?」、
あるいは「借金整理が必要なのか?」、わかりません。


とにかく、借金の総額を知らなければ、極端な話、
借金が減っているのか?増えているのか?さえ分かりません。


例えストレスが大きくても、
全部の借金を書き込んだリストを作り上げることが大事です。


もし中途半端なリストしかつからなければ、正しい選択ができません。
途中で大きな手戻りになったり、挫折ということになりかねません。


「借金残高のリスト」作りは、
借金整理の中で、最も辛い作業かもしれません。


でも、この心の壁を乗り越えて、
全部の借金を書き込んだ「借金残高のリスト」作りあげましょう。


個別事情を考えず、まずは全ての借金が書かれた、
一つのリストを作ってしまうことが大事です。


私の両親のときも、全体額を知る事が大事だと何度も話して、
残高が少なくても、最近の借金でも、金利がもともと低くても、
仕事に密接な業者でも、恩がある業者でも、
とにかく業者や借金を区別せずに、一つのリストを作りました。


  ********** 借金整理とリスト  **********


ところで借金整理(債務整理)のうち、
任意整理の場合は、整理の対象にする借金を選べます。
(整理しないで、そのまま返済を続ける借金も選べます。)


もちろん、借金全体を把握する前から、そんな選択をすることは危険です。
なぜなら、借金整理をしたはずなのに、結局、
他の借金が残ってしまったという困った状況を招きかねません。


また、本来なら過払い金の発生で、他の借金も無くなったかもしれないのに、
リストを作る前に借金選びをしたせいで、
借金が減らなかったということにもなりかねません。


ですので、借金整理の対象をどこにするかは、
まず全ての借金を記載したリストを作った上で、それを見て選ぶ事が大切です。


繰り返しですが、
借金の残高リストを作成する段階では、機械的にリスト作成を心がけましょう!
業者との関係や、金利や過払い金など余計なことを考えてはいけません!

  **********  リスト作成後!  **********


リストが出来上がったら、そのリストをよく見ましょう。


出来上がったリストは、債務残高です。


実際の返済では、金利がかかるため、
出来上がったリストは、返済総額を意味していません。


借金整理をしないで、これまで通り返済を続ける場合、
作成した「債務残高の合計」+「利息」を払わなければなりません。


自分が月々支払える金額(金利支払いを除いた、元本返済に宛てられる金額)と、
債務残高を見比べてみると、借金返済にどの程度期間がかかりそうですか?


もし問題なく借金が返済できそうなら、それに越したことはありませんね。
(返済できそうな場合でも、借金整理をすることで、借金がなくなったり、
 過払い金が戻ってくる等のメリットがあったりします。)


このリストをみることで、借金整理が必要かどうか、
具体的に理解できるようになります。


こうして理屈のうえで、借金整理が必要だろうと感じたら、
今度は、気持ちでの理解につなげていきたいです。


肝心なのは、現状へのショックで「何もかも嫌にならない」ことです。


心の奥に、静かに借金整理の必要性を理解する事が大切です。


そのためには、「3年後の借金のない生活」のイメージを心がけ、
気持ちをポジティブに保つことが大切です。

  ********** ********* **********


「借金残高のリスト」もでき、「このままではいけない!」と思ったら、
次は「相談」です。


次回は、「借金整理についての相談」をテーマにしたいと思います。
無料相談、有料相談、相談にもいろいろです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。m(_"_)m


借金整理メルマガより

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